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[BOOKデータベースより]
日本はなぜ、あの戦争を始めたのか?なぜ止められなかったのか?戦争を描いてきた小説家と、戦争を研究してきた歴史家が、日本近代の画期をなした言葉や史料を読み解き、「軍人勅諭」や「教育勅語」が時代によって読み方を変えるさまを見、それぞれが必読と推す文芸作品や手記などにも触れつつ、今あらためて、日本人の戦争を問い直す―。「ポツダム宣言」「終戦の詔書」を読む解説コラムも収録。
1 太平洋戦争とは何かを考えるために(戦争と物語;国民統合の方法としての軍隊;西周が説いた将校の道徳 ほか)
2 なぜ始めたのか、なぜ止められなかったのか(「満蒙」とはどこか;なぜ満州か;謀略による満州直接支配へ ほか)
3 太平洋戦争を「読む」(戦争を支える気分―清沢洌『暗黒日記』;物語を批判する小説―田中小実昌『ポロポロ』;個人と国家の媒体なき対峙―山田風太郎『戦中派不戦日記』 ほか)