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[BOOKデータベースより]
『無刑録』とは、刑が無くても犯罪が発生しないような理想の世を求め、芦東山が著した。当時、刑罰は犯罪に対する報復であるとする応報刑論が主流だったが、人間尊重の立場から犯罪者を更生させるための手段だという教育刑論を唱えたもの。江戸時代中期、24年間もの幽閉生活にめげず、刑法思想の根本原理を論じ、己の考えを貫き通した生涯とは―。岩手県一関市が生んだ偉人を描く歴史長編小説。
[日販商品データベースより]江戸時代中期、現在の岩手県一関市で生まれた芦東山。
儒学者として引き立てられるも、柔軟性に欠く性格ゆえ、学問所建設をめぐる騒動で藩に譴責され、
24 年間もの幽閉生活を送る。その間、師の室鳩巣から引き継いだ『無刑録』を著した。
《無刑録とは》
19 世紀末に欧州で確立した教育刑( 教化善導) を、100 年以上前に提唱した刑法思想書。
中国の刑律を集大成し、刑は見せしめではなく善く導くために課すべき、との東山の見解を加えたもの。