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[BOOKデータベースより]
第二次大戦末期、中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した日本人がいた。『深夜特急』の沢木耕太郎が激しく共鳴し描く、大型ノンフィクション。
雪の中から
[日販商品データベースより]現れたもの
密偵志願
ゴビの砂漠へ
最初の別れ
駝夫として
さらに深く
無人地帯
白い嶺の向こうに
ヒマラヤの怒り
聖と卑と
死の旅
ここではなく
仏に会う
波涛の彼方
ふたたびの祖国
雪の中へ
「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」。「旅」の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション。第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。