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[BOOKデータベースより]
ヒトラーと石原莞爾。同年生れの二人を軸に、東西の時局から大戦を描く渾身の史伝。86歳の老作家は、“戦争の世紀”に何を見たのか。命を削って書き上げた執念の遺作。
ヒトラーの“ベルリン進軍”
[日販商品データベースより]ドイツ留学の石原莞爾
ランツベルク監獄と『我が闘争』
理想と野心
関東軍の謀略
昭和テロリズムと謀略の満州
ヒトラー首相となる 松岡洋右、国際連盟脱退
皇太子誕生と二・二六事件
国民政府を相手とせず
日独伊三国同盟締結
対ソ戦か対米戦か。「最初の半年か一年はずいぶんと暴れてご覧に入れます」
チャーチルとルーズベルトの原爆開発計画
虚構と真実のノルマンディ上陸作戦
ヒトラー地下壕で新妻と自殺 マクダの少女たち悲惨
草むす屍の大日本帝国の壊滅
ヒトラーと石原莞爾。同年生れの二人を軸に東西の時局から大戦を描く渾身の史伝。一九二五年、刊行直後の『我が闘争』を熟読した石原はその野心をたぎらせていた。高まる自国主義のなかで共振する日独、満州の謀略。国家のスローガンに万歳が応え、日常は塗り潰されていく。そして瓦解、夥しい死者。冷静に史実を叙述しながら八六歳の作家は〈戦争の世紀〉に何を見たのか。命を削って書き上げた執念の遺作。