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[BOOKデータベースより]
大ヒット映画『ハーブ&ドロシー』監督の著者が、最新作と同時に書き下ろした初のノンフィクション。
第1章 太地町、衝突の現場
[日販商品データベースより]第2章 交わらない対話と議論
第3章 四年後
第4章 人と動物の関係
第5章 クジラと水銀の不思議
第6章 感情が世界を動かす
第7章 「もうひとつ」の視点
第8章 排除の先にあるもの
小さな町に押し寄せた、クジラを巡る大きな衝突。
大ヒットドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督が、6年の制作期間をかけて完成させた映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』。
本書は、同映画の取材をもとに書き下ろした、著者初のノンフィクション作品。
紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。
「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、著者は太地町を訪れる。
そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立――捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人――という単純な図式ではなく、賛否に縛られない多種多様な意見があった。
歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか。
装画は、映画のポスターと同じ日本画家の山口晃氏。