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[BOOKデータベースより]
水は無尽蔵にあると、我々は思いがちだ。しかし人類が利用できる淡水は、実は地球の総水量の〇・五%にも満たない。しかも、その淡水資源は、環境破壊や都市化などによって急激に減り続けている。それだけではない。いまや石油よりも貴重な天然資源となった水は、グローバル企業や世界銀行、IMFなどにより、巨大なビジネスチャンスの対象とされ、独占されつつあるのだ。今、生きるための絶対条件である水を得られない人びとが、大幅に増えている。地球のすべての生命体の共有財産である淡水資源が枯渇すれば、人類の未来はない。世界の「水」をめぐる衝撃の実態を明らかにし、その保全と再生のための方途をさぐる、必読の書。
第1部 淡水資源危機(非常警報―世界の淡水が涸れてしまう;地球が危ない―グローバルな水危機が地球と生物種を脅かす;渇きによる死―グローバルな水危機が人類を脅かす)
[日販商品データベースより]第2部 政治の策略(すべてが売りもの―経済のグローバル化が世界を水危機に追いこむ;グローバルな水道王たち―多国籍水道企業は地球の水を商品化する;水カルテルの出現―企業と政府はいかに世界水貿易の準備を整えたか;グローバルな結びつき―国際貿易と金融機関はいかに水企業の道具となったか)
第3部 進むべき道(反撃―水の権利の強奪に対し、人びとは世界各地で抵抗している;立脚点―共通の原則と目標が世界の水を救う;前進するために―普通の人びとがいかに地球の水を救えるか)
人類が利用できる淡水は、地球の総水量の0.5%にも満たない。今、急減する“利用可能な淡水”が、商品として売られるために、独占されている。石油よりも貴重な天然資源となった「水」の保全と再生への緊急提言。