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- 親鸞
-
悪の思想
集英社新書 0102C
- 価格
- 814円(本体740円+税)
- 発行年月
- 2001年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087201024
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[BOOKデータベースより]
「善人なほもつて往生を遂ぐ。いはんや、悪人をや」日本思想史において、もっも著明な言説ともいえる親鸞の言葉である。でも、なぜ「善人」ではなく「悪人」なのか。親鸞の弟子唯円によって記された『歎異抄』の中のこの一節を、筆者は、おのれの存在論的悪に目覚めた人間が「悪人」なのだ、ととらえる。他者を排除し犠牲にすることによってしか生きられない自分が「いま」「ここ」に在ることの申し訳なさを自覚すること。この澄み切った「悪の思想」こそ、八〇〇年の時空を超えて、現代によみがえる親鸞の思想の現代的意義なのだ。
序章 悪への視角
[日販商品データベースより]第1章 思想史のなかの親鸞
第2章 悪人正機の説
第3章 「信」の構造
第4章 悲憐
結章 悪の比較論
「善人ですら往生できる。まして悪人なら」という逆説で有名な親鸞の悪人正機説。この「悪の思想」を、800年の時空を超えて、現代によみがえらせる。