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- 変わった世界変わらない日本
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2014年04月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062882613
[BOOKデータベースより]
世界はこんなに変わった!日本はなにも変わらない!アベノミクスでは日本は浮上しない。日本経済を復活させる唯一の解決策とはなにか。
経済思想が大転換した
IT革命
市場型経済の復活
中国が工業化に成功した
取り残された日本は円安のぬるま湯に
100年に一度の金融危機
リーマンショック後の世界
日本経済が抱える深刻な問題
制御不能に陥っている日本の財政
アベノミクスは答えにならない
未来を拓くために必要なのは何か?
過去30年の間に国際経済を取り巻く環境は激変した。しかしながら、日本経済は、電気や自動車などの製造業の輸出に過度に偏重したビジネスモデルを変えることができずに変化に大きく立ち後れた。しかしながら、日本の政治家にも官僚にも、こうした現状認識ができずに、場当たり的な対応を繰り返してきた。成功しつつあるかに見えるアベノミクスも、旧態依然とした経済モデルにしがみついており、本質的な改革とはほど遠い。
過去30年の間に国際経済を取り巻く環境は激変しました。しかしながら、日本経済は、円安頼みの輸出立国モデルに固執した結果、長期にわたる低迷を余儀なくされました。猛スピードで変化した世界経済に立ち後れた日本に対して、いち早く金融自由化に取り組んだイギリス経済は劇的な復活を遂げ、IT化に成功したアメリカは歴史に残る黄金期を迎えています。かつて「欧州の最貧国」といわれたアイルランドは、世界経済の変貌にいち早く対応し、「ケルトの虎」と呼ばれるまでに急成長しています。はたして周回遅れの感もある日本に、挽回の余地はあるのでしょうか。残念ながら、アベノミクスは、株価の底上げには成功したものの、円安誘導の輸出立国モデルに固執しており、古い産業構造を温存することを躍起になっています。野口悠紀雄氏は、アベノミクスの金看板である、インフレ目標と異次元金融緩和は、目標も手段も間違っており、国民にカタストロフをもたらす可能性が高いと、厳しく批判しています。これからの日本経済を待ち受けているものはなにか? 経済学の第一人者 野口悠紀雄氏の鋭い分析がふんだんに盛り込まれた作品です。
過去30年の間に国際経済を取り巻く環境は激変した。しかしながら、日本経済は、海外輸出に依存するエレクトロニクスや自動車などの製造業に過度に偏重したビジネスモデルを変えることができずに変化に大きく立ち後れた。しかしながら、日本の政治家にも官僚にも、こうした現状認識ができずに、場当たり的な対応を繰り返し、傷口を深めてきた。
成功しつつあるかに見えるアベノミクスも、旧態依然とした経済モデルにしがみついており、本質的な改革とはほど遠い。実際、先行きに対する根拠のない期待の要素を取り除けば、実体経済はほとんど動いていない。アベノミクスの金看板である、インフレ目標と異次元金融緩和は、目標も手段も間違っており、国民にカタストロフをもたらす可能性が高い。
日本経済の正しい処方箋には、日本経済が本質的に何一つ変わっていない、という現状認識を持つことが不可欠だ。過去30年間に、世界経済で起きた構造的変化と、問題の本質に目を背け続けきた日本経済の実態を野口悠紀雄が克明に描き出す。