- ときめきのへや
-
講談社の翻訳絵本
The room of wonders.- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2013年09月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784062830720
[BOOKデータベースより]
すきなものをみつけたときの、うれしさ。おきにいりのものがそばにある、よろこび。たいせつなものを、だれかにみせたくなるきもち。絵本作家・モーリス・センダック最後の弟子による、アメリカParents’Choice Award金賞受賞作。
[日販商品データベースより]ねずみのピウス・ペローシは、ものを集めて歩きます。森へ行けば、ねじれた根っこ、おもしろいかたちの小枝や葉っぱ。海に行けば、貝がら、木ぎれ、キラキラひかるガラスのかけら。町では、かぎ、古い写真、だれにも届かなかった手紙……。
ピウスは、これらをだいじに持って帰り……、棚のなかに、だいじにしまっていました。ピウスはこのへやを、「ときめきのへや」とよんでいました。
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小さなかぎかたほうだけの赤ちゃんのくつねじれたねっこイヌみたいなかたちの葉っぱカニのはさみガラスのめだまだれにもとどかなかった手紙……この風変わりなリスト、いったいなんだと思いますか?これは全部、モリネズミのピウスの「ときめきのへや」におさめられた宝物なのです。ピウスは森や海、町の中を歩いて、見つけたものを持ち帰ります。そして、棚に飾っていくのです。そんなピウスの「ときめきのへや」に並べられた宝物を見るため、あちこちからいろんなひとがやってきました。しかし、宝物の中で唯一、「どうしてここにおいてあるんだろう?」と、誰もが首をかしげるものがあったのです……。ユニークなコレクションの中で、みなに首をかしげさせるものって、いったいなんだろう? と興味をかきたてられます。子どもでも大人でも、自分が大切にしているものが、他の人から見るとガラクタにしか見えないということはよくあります。それは、ものそのものの価値とは関係なく、ものにまつわる物語や思い出があるからこそ、持ち主にとって大切な存在となるからでしょう。どこからどう見てもつまらないものが、ある人にとってはときめきと好奇心の源泉となることだってあるのです。そして、たくさんのものと、ものにまつわる物語でみんなを楽しませていたピウスが、あることがきっかけで、からっぽの空間と孤独の中で自分を見つめ直す姿には、ハッと心ゆさぶられるものがあります。自分が心底好きなもの、大切なものを見つけるためには、みんなでワイワイ共有するだけではなく、孤独な時間が必要なのかもしれません。ピウスの宝物の数々も魅力的だけど、読んでいるうちにいろんなことに気づかせてくれるこの奥深い絵本は、私の「ときめきのへや」の特別な場所に並べておきたい作品です。
(編集者・ライター 光森優子)
書店へ行き何か新しい出会いを探している時、決して「断捨離」や「片付け」のコーナーに立ち寄ってはいけません。
というのは冗談ですが、そう言った魔法にも近い言葉に出会うと、急速に自分がほしかったものへの欲がしぼんでしまうことがあります。
ピウスは自分がこつこつと集めた収集品を「ときめきのへや」と呼ぶ部屋に所蔵していました。
一番大切なものをけなされて、それを捨ててしまうのです。
大切なものってなんでしょう?人にけなされてもずっと持っていたいもの、それをなくしてしまったら生活に潤いがなくなってしまうようなもの。
物に対する価値観は人それぞれだと思いますが、物にこめられた思いや思い出があるから大切なものと言えるのかもしれません。
自分にとって大切なものとは?と改めて考えてみたくなるお話でした。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子12歳)
【情報提供・絵本ナビ】