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- 物語論基礎と応用
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- 価格
- 2,035円(本体1,850円+税)
- 発行年月
- 2017年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062586504
[BOOKデータベースより]
人間だけが物語を語り、物語によって現実を理解する。では、「おもしろい物語」とは、どのように作られているのか。プロップ、バルト、ジュネットらの理論を紹介し、具体的な作品の分析から、その設計図を明らかにする。最もわかりやすいナラトロジーの教科書。
第1部 理論編(「物語」の形態学;物語に流れる「時間」;視点と語り手;日本語の言語習慣;ノンフィクションは「物語」か;物語論への批判)
第2部 分析編(「おもしろい展開」の法則;叙述のスピードと文体;登場人物の内と外;さまざまな語りの構造;「物語」のこれから)
動物もコミュニケーションを行うが、物語を語れるのは人間だけである。「物語」とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。では、ここでいう「物語」とはいったい何か――。フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介しつつ、カフカ、田山花袋、マルケスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、物語そのものの構造を論じ、設計図を明らかにしていく。
私たちは常に、物語に囲まれて生きている。小説や漫画などのフィクションが「物語」なのはもちろん、著者によれば、スポーツ中継や日々のニュース、歴史叙述も「物語」だという。では、ここでいう「物語」とは何か。どういう性質をもつものなのか――。これを論じてきた理論が物語論(ナラトロジー)である。
動物もコミュニケーションを行えるが、物語を語れるのは人間だけである。その意味では、物語とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。しかし、「物語」というと、これまでは往々にして、作者の意図や作品の社会的背景、歴史的意味の解釈にのみ、力点がおかれていた。本書でいう「物語論」はそうではなく、言語学や文体論を用いながら、物語そのものの構造を論じ、設計図を分析していく。
第一部では、フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介し、第二部では、カフカ、田山花袋、ボルヘスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、私たちの現実認識が、物語の仕方によっていることを明らかにしていく。
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人間は、現実を「物語」で理解している。形態や文体、視点と語り手、物語の中の「時間」などから「物語」の構造と設計図を分析する。