- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 元禄六花撰
-
講談社
野口武彦
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2018年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062208406
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
弟よ
-
野口卓
価格:715円(本体650円+税)
【2024年01月発売】
-
親と子
-
野口卓
価格:704円(本体640円+税)
【2023年05月発売】
-
出世払い
-
野口卓
価格:660円(本体600円+税)
【2023年09月発売】
-
新しい光
-
野口卓
価格:770円(本体700円+税)
【2023年01月発売】
-
春だから
-
野口卓
価格:748円(本体680円+税)
【2022年05月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
[BOOKデータベースより]
元禄と平成、なんの変わりがあるものか。バブルの崩壊と天災、失政下の明るい諦念。三百年の時空の皮膜に実をあらわす六つの物語。
[日販商品データベースより]元禄の末期は地震に襲われ、宝永と改元され、将軍綱吉が没します。メディア、バブル経済、セックスとカネ……。この時代の諸相と現代とには、おそろしいくらいの共通性が読み取れます。本書は元禄の諸記録に分け入り、まさに終わろうとする平成と時空を往還しながら、いまなお日本人の心性の根底にあるものをあぶり出します。読み出したらやめられない六篇です。
野口武彦氏は前著『花の忠臣蔵』(講談社)でこう喝破しました。
「元禄人に目を据える。と、元禄の死者たちもひたと見返してくる。その眼差しは、同時代だからこそかえってものを見えなくする死角を突き抜けて、現代の迷路をくっきり照らし出すにちがいない」
そして元禄という時代にこだわりつづける野口氏は、本書でさらにこう述べます。
「魅力と禁断の匂いが同時にした。それはたんなる江戸時代の年号のひとつではなくて、『元禄模様』『元禄小袖』『元禄見得』といった派手やかなイメージで彩られた時間の実体である。『花の元禄』と謳われる独特の蠱惑で人をさし招く。が、その花影には暗君・悪政・物欲・暴力といった危険がひしめいている。それは人を引き寄せながら撥ねつける、生のアンビヴァレンツだった。いわば『フグは食いたし、命は惜しし』という俗諺にも似た、ちょっと後ろめたい好奇心が人心をそそるのである」
元禄の末期は地震に襲われ、宝永と改元され、将軍綱吉が没します。メディア、バブル経済、セックスとカネ……。この時代の諸相と現代とには、おそろしいくらいの共通性が読み取れます。本書は元禄の諸記録に分け入り、まさに終わろうとする平成と時空を往還しながら、いまなお日本人の心性の根底にあるものをあぶり出します。読み出したらやめられない六篇です。