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[BOOKデータベースより]
「考える」「思う」の主語は何か。「思われること」は、本当に「私に思われ」ているのか。「私」を「捏造」したデカルトは、すでにこの問いを封印していた。しかし、近代以降、この沈黙の事象に対する哲学者たちの悪戦苦闘が始まった。リヒテンベルクに始まりフォイエルバッハ‐ニーチェ‐フロイトへと続く第一の系譜。一方、フィヒテに分かれシェリング‐ビスマルクに流れる第二の系譜。「人」とも「言語」とも「普遍的なもの」とも呼ばれながら、究極“それ”としか名づけようのない何ものかを巡って、人間存在の不思議を考え抜いた思想家たちの系譜を辿る。
第1章 エスの問題圏(フロイトとニーチェ;ニーチェの因果性批判 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 エスの淵源を求めて(「神なる自然」とゲーテ;フィヒテの課題 ほか)
第3章 変貌するエス(「自然の精神化」と「自然の物質化」;ヘルムホルツからマッハへ ほか)
第4章 エスへの抵抗(カール・クラウス;抵抗するローゼンツヴァイク ほか)
「考える」「思う」という事象に主語はあるのか。私でも神でも言語でもないとしたら。近代以降、ニーチェらが沈黙する“それ=Es”に向けて格闘を始めていた。エスのこの命令の中に語る者・人間の秘密を探る1冊。