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[BOOKデータベースより]
田舎のおばあちゃんが、転んでけがをして、歩けなくなってしまった。おじいちゃんがずっと付き添って「介護」をしているそうだけど、「介護」ってなんだろう?どんなことをしているのかな?ぼくたちにも、何か手伝えることってあるのかな…?私たちが、いつかは必ず向き合わなければならない「介護」。子どもたちにも知ってほしい、お年寄りとの関わり方を描いた絵本です。
体のケア
心のケア
いなかの おばあちゃんが、おつかいの とちゅう、ころんで けがを した。
おとうさんと おかあさんは しんぱいそう。
なにか、ぼくにも てつだえる ことは ないのだろうか……?
『介護のえほん だいじょうぶだよ、おばあちゃん』は、その名の通り、介護や、高齢者との関わり方を描いた絵本です。
田舎に住んでいるおばあちゃんが怪我で、歩けなくなり、孫たちだけでお見舞いに行く、という設定でお話が始まっていきます。「介護とは、どういうものなのか」、「自分たち(子どもたち)と高齢者の体はどう違うのか」、「子どもたちだけで何かできることはないのか」など、子どもたちに知っておいてほしいこと、考えてほしいことをストレートに描いています。
場面によっては、「やってみよう!」という、子どもたち向けの具体的なアドバイスを入れています。巻末(後ろ見返し)には、「おうちのかたへ」として、それぞれの場面別に大人向けのアドバイスも入れる予定です。高齢化社会の今、実際にこのような状況になる家庭は少なくないと思います。
そうした状況に直面したとき、子どもたち自身が「何か自分もお手伝いできることはないのかな?」と思ってくれるきっかけとなってくれることを目指した絵本です。
著者のお二人が、ホームヘルパー2級の資格を取得されていることもあり、しっかりとした裏づけがありつつも、絵本としても楽しめるあたたかなつくりになっています。
(総かな)
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自分が歳を重ねるにつれ、「介護」という言葉は身近なものとして考えるようになります。一方で、実際に経験しない限り知らない事が多すぎることも自覚しているのです。ある日突然「介護」という日常と現実に向かい合う…というのはとても大変な話であることは間違いありません。「介護」と「絵本」という試み。つまり子どもたちに介護について伝えるということ、どの様な内容になっているのかとても興味をひかれます。物語は田舎のおばあちゃんが転んでケガをしてしまった、というお話から始まります。おじいちゃんはおばあちゃんに付き添って「介護」をすることになったのです。「介護ってなんだろう?」休みの日、子どもたちは、おじいちゃんとおばあちゃんのところに遊びに行きます。「介護」という言葉は知らない二人ですが、けがをして自由に動けないおばあちゃん、そしてそのおばあちゃんをそばで支えてあげているおじいちゃんの姿を見ながら「としをとる」っていうことについて考え始めるのです。次第に自然とおばあちゃんやおじいちゃんの手助けができるようになっていく二人。おばあちゃんやおじいちゃんが笑顔になってくれることが自分たちの喜びとなっている様子が伝わってきます。「介護」というのは家族が寄り添うことが一番の励みになるという事を教えてくれると同時に、各ページには具体的な介護の方法の説明もわかりやすく入っています。巻末には親に向けてもっと詳細な解説も掲載されています。この絵本を通して、家族みんなで「介護」について関心を持つきっかけとなればいいですよね。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
【情報提供・絵本ナビ】