[BOOKデータベースより]
日本の生きもののことが、まるごとわかる本です。場所別、なかま分け別に、約1000種を紹介。すんでいる場所や大きさ、見られる季節など、基本情報はしっかりと。漢字名や英名から、生きものと人とのかかわりがわかります。読んで楽しいコラムが40あって、あきないおもしろさ。
第1章 まち
第2章 田
第3章 畑
第4章 草原
第5章 雑木林
第6章 山
第7章 川
第8章 海辺
身近に見られる生き物・植物を、美しいイラストで紹介した携帯図鑑。場所別、なかま分け別に、約1000種を収録。住んでいる場所や大きさ、見られる季節などの基本情報のほかに、名前の由来や別名なども掲載。
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私が住んでいるマンションに、つばめが巣を作りました。最寄駅のコンコースの天井にも巣があり、糞が乗客や床に落ちないように、巣の下を被うように、天井から透明のビニールがさがぶら下げられていました。まだこの地域にもつばめがやってくることをうれしく思いました。
出勤するときに、マンションにできた巣を毎日確認することが日課になりました。しかし、あるとき巣が壊され、土が付いた壁だけになっていました。どうして、このようなことが起きたのか。驚くことに、カラスの仕業でした。
野鳥に詳しい友人と獣医である彼の奥さんに、「なぜ、カラスはツバメの巣を襲うのか?」と尋ねると、その答えにも驚きました。実は、カラスも子育ての真っ最中で、ツバメに限らず、他の鳥の卵や雛を捕って、自分の子どもに与えているそうなのです。
自然界のシステムは、人間が考えているより、ずっと複雑なのですね。そんな自然界の厳しさやおもしろさ不思議さを教えてくれる図鑑が『学研もちあるき図鑑 まるごと日本の生きもの』です。
この本の良いところは、
1.「すんでいる場所」と「いきもののなかま分け」との両方から調べられること
2.解説がおもしろい
(ダンゴムシがえら呼吸するなんて知りませんでした。)
3.漢字名が書かれている
アセビ→馬酔木 解説も面白いので読んでみてください。
4.総ルビ
知らない漢字があっても大丈夫
5.コラムが40も掲載されている
タネがどうやって運ばれていくか、トンボの産卵のいろいろ
6.扱いやすい
B5よりも小さく、厚手のビニールカバーがついていて、実際に冒険に行くときに、少しの汚れても曲げられても大丈夫!
私には、ありがたいことにいきものに詳しい友人がいますが、そうじゃない人は、この『学研もちあるき図鑑 まるごと日本の生きもの』があれば楽しく観察できると思います。読み物としても楽しいですね。(はしのさん 40代・神奈川県 男の子15歳、女の子13歳)
【情報提供・絵本ナビ】