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[BOOKデータベースより]
鳥羽・伏見の戦に負けた慶喜は帰東するや強硬激烈な主戦主義者小栗上野介を罷免し、勝安房を登用した。勝は、「勤王だ、佐幕だのというようなことに血道を上げていると、欧米人に国を奪われてしまう」と主張、慶喜に対し、ただ日本の安危、万民の苦楽だけを念とし、居城をも明け渡し、領土も返納し、職権も捨てて徳川家の興廃はただ天朝のご意志のままひたすらに誠意をもって絶対無抵抗の態度を取ることを要請した。東征軍は東海道、甲州道、東山道から江戸にせまっていた。