[BOOKデータベースより]
いつも、木や鳥を見てはうれしがっているので、子供たちからばかにされていた虔十が、ある日、野原に杉の苗を植えて育てはじめました。小さな杉林は、やがて子供たちのよろこびとなり、虔十が死に、村が町になっても、変わらず残ったのです。みずからをケンジュウと表記することもあった賢治が自分の理想の人間像を語った名作を、“紙彫”という独自の手法を生かして、伊藤亘が絵本化。
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読みながら、複雑な気持の高まりを覚えました。世の中いつも、周囲に合わせないと前に進めない息苦しさをはらんでいる、と感じるものですから。虔十のひととなりに、ひかれていくことが辛く、本当はどこかうれしいのでした。
「ああまったくたれがかしこく、たれがかしこくないかはわかりません」という文章にうなずきます。どうして人はと、考えたくなる話なのです。宮沢賢治という底知れないひとを、もっと知りたいと思える話なのです。ほんとうのしあわせを、私たちはこころから話し合って、考えなければいけないと。まるで仏様のお話のようでした。感謝(もゆらさん 50代・神奈川県 )
【情報提供・絵本ナビ】