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- さらに、物語は迷いこむ
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- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2020年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784035398400
[BOOKデータベースより]
父親の出張で、トオルは一人留守番をすることになった。さんざん遊んで自宅のマンションにもどる。朝までゲームができると思うと、ついにやけてしまう。しかし、トオルの住んでいる部屋が、なぜか見つからない。「カギはもってる」より。思わぬ方向にストーリーが進む予測不能の作品集。小学校中学年から。
[日販商品データベースより]ストーリーの展開を4つのタイプに分けて編集した作品集。本を読みたい気分は、その時々でちがうはず。各巻のタイトルを見てもわかるとおり、たとえば、おだやかな気持ちになりたいときは、『きっと、物語はよりそう』、ハッピーエンドのお話がしっくりこないときは、『さらに、物語は迷いこむ』というように、今までにない視点で本を選べる。短編集なので手に取りやすく、気軽に小説の面白さに触れられる。
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今日の気分にぴったり合うのは、いったいどんな物語?物語の展開によって、短編を4つに分類した「物語は4つの顔をもつ」シリーズ。本巻は、“さらに、迷いこむ”物語たち……なんとも不思議な、あるいは不気味な後味の残る6編の物語が一冊になりました。ひとりで留守番をすることになって、自由に過ごせるとよろこんでいたのに……。学校から帰ろうとしたら、家がどこかに消えちゃった!? こんなに奇妙なことが起きているのに、なぜだか、だれもとりあってくれない。自宅のおどろくべき行方とは。――『カギはもってる』校舎のはしっこにぽつんとある、使われていない教室。そして、一通の手紙。「読み終わるまでは教室から出ないこと」「次に教室をおとずれるだれかのために手紙を置いておくこと」を約束させるその手紙には、奇妙な秘密が記されていた。――『この教室を見つけた君へ』オウムなんて飼っていないのに、「おたくのオウムを預かっている」と交番から連絡が……。主人公ケンちゃんと同じ名前のそのオウムは、くり返しケンちゃんの家の住所をとなえていた。いったいどこで、うちの住所をおぼえたんだろう?――『富士野町のケンちゃん』他3編収録。怖い話、びっくりする話、奇妙な話。味わいはそれぞれですが、どれもがゾワぁーっと鳥肌モノ……個人的には、心温まる物語なのに同時にゾクゾク不安にさせられるという、不思議な読み心地のお話が特にオススメ!不安と感動だなんて、まるきり正反対の感想を同時にいだける、興味深い読書体験が味わえます。初めから最後まで通して読まなくたって、気になる話だけ“つまみ読み”できちゃうのも、短編集の良いところ。そのうえ、読み心地によって分類された本シリーズ。きっと、今日の気分にぴったりの一篇が見つかるはず。ゾクゾク背筋に刺激のほしい人は、この一冊から手にとってみてください……
(小説家 堀井拓馬)
【情報提供・絵本ナビ】