[BOOKデータベースより]
アフリカワニのガーパは、かわいい子ワニが生まれてくるのを楽しみにまっていました。ところが、たまごをわってでてきたのは…「ウシャーッ!こりゃいったい、どういうこったい?」なかまたちがひやかす中、ガーパはいいます。「そうかい、そんなにおかしいかい?きみらは、そうさ、幸せものさ。でも、もしだれかが、ちょいと変わったようすで生まれてきたら?笑いものにして、からかって、いっそのこと、のみこんじゃえ!そういうのかい?」ロシアの画家が表情豊かに描くすてきなおとぎ話。5歳から。
[日販商品データベースより]アフリカワニのガーパは、かわいい子ワニが生まれてくるのを楽しみに待っていた。ところが、卵を割って出てきたのは、なんと鳥のひな。驚きながらもガーパは…。ロシアの画家が表情豊かに描く、素敵なおとぎ話。
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可愛い子ワニが生まれてくるのを待っていたガーパ。ところが殻を割って出てきたのは・・・なんと鳥のひな。面くらいながらもガーパを育てていく決心をします。がやがや言う周りの言葉には耳を貸さず、親子の愛情で結ばれたリーパと名づけられたひなはすくすく育っていきます。でも、やっぱりリーパは鳥なのです。飛ばなくてはならないのです。 愛する子供の飛び立ちの日の為に必死で努力するガーパ。その後ろ姿に見とれていると、優しい親子の愛情物語というだけでは終わらず、思わぬ展開だったりします。このワニ達の豊かな表情、雰囲気のある情景、何だか郷愁を感じる素敵なおとぎ話はロシアから。表紙の、ワニが小鳥と手をつなぎどこかへ向かう様子の絵を見るだけでも只ならぬ雰囲気を感じ期待してしまいますよね。絵を描いているのは、U・ノルシュタインのアニメの制作にも携わっていたというアニメ作家だそう。ロシアアニメファンとして、惹かれてしまうのも無理ありません。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
ワニになにがおこったか、
たしかに平凡に暮らしていたはずのワニに何かが起きてしまうのです。
それも誰かが意図したわけでもなく。
卵からかえったのはワニではなくヒヨコでした。
周りのワニたちからさんざんな非難を受けながらも
懸命にパパとしてヒヨコのリーパを育てるガーパ。
息子のあるがままの姿を受け入れようと模索するガーパの姿や、
父親の期待に精一杯答えようとするリーパ、
そして彼らを取り巻く決してあたたかいとは言えない
「周囲の目」に深く考えさせられます。
子供も大人も、というより
みんなで考えることができるのではないかと思います。
そんな中、リーパの可愛さが強く目にとまります。
「パパ!」とすり寄るリーパのなんと可愛いことか。
リーパの姿にガーパが笑顔になるとき、
こちらまであたたかい気持ちになれました。
追加するなら、個人的に☆を一つ減らした理由として、
「異なる二匹の在り方」としてのラストを期待したところ
どこかへ飛んで行ってしまったという終わり方に、
社会において異なるものと共存することは不可能なのだろうか
と受け取ってしまったことです。
いや、周りのワニに変化がないことにこそ、
読者に対する議題の提示があるとは思うのですが。
あの親子があの場所で幸せになる方法はなかったのかなと思いました。(齊藤ティラノさん 20代・静岡県 )
【情報提供・絵本ナビ】