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[BOOKデータベースより]
一六世紀イギリスの宗教改革とプロテスタント信仰の国教化により、修道院は姿を消した。しかし、消えたはずの修道女のイメージは、その後も依然として歴史記述や文学作品に現れ出る。そのイメージ(表象型)とはどういったものだったのか?カトリックだったイングランドの過去を象徴し、ジェンダーゆえの賞讃と負荷という両極性をおびた修道女像を軸に、さまざまな表象型の構築過程と、記憶の貯蔵庫の役割について分析する。膨大な原典にあたり、シェイクスピアをはじめとする初期近代イングランドの文学を新しい切り口で読み解いた労作。
第1部 記憶の貯蔵庫の構築―メモリー・テクストとしての歴史書にみる修道女の表象型(ジョン・フォックス『迫害の実録』―戦闘的プロテスタントの主張;ラファエル・ホリンシェッド『年代記』―中立的な歴史記述;ジョン・ストウ『イングランド年代記』『ロンドン概観』『イングランド編年史』―個人の記憶;ウィリアム・ダグデイル『ウォリックシャーの古物』―熱心な懐古論者の古物研究)
第2部 記憶の貯蔵庫の応用―初期近代イングランドの演劇にみる修道女の表象型(初期近代イングランドの演劇に言及として現われる修道女の表象型;初期近代イングランドの演劇における登場人物としての修道女の表象型;シェイクスピアにみる修道女の表象型)