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[BOOKデータベースより]
ヨーロッパの中心にある不思議な国、ベラルーシ。波乱万丈の歴史に彩られながら、古都や史跡は訪れる人もないまま廃墟と化し、偉人を称揚するでもなく、民族語であるベラルーシ語はその命運すら危ぶまれている。周辺諸国の強烈なナショナリズムがつとに知られるなか、一人ナショナリズムを真っ向から「公式に」否定しているのがベラルーシなのである。ロシアとの国家統合も取り沙汰されている。その一方でベラルーシは寛容の伝統で知られ、ソ連解体後にも各地の民族紛争から逃れてこの地に移り住む人々が少なくなかった。あるいは「ナショナリズムが失敗」したベラルーシこそ、「民族共存の楽土」なのか。だが、二一世紀が脱ナショナリズムの時代だとしても、それを全否定して生きていけるのか。ベラルーシの生き方は、民族とは何か、国家とは何なのかを私たちに新鮮に問いかけずにはおかない。
序章 ベラルーシという愛すべき例外
[日販商品データベースより]第1章 悩めるナショナル・ヒストリー
第2章 廃墟への旅
第3章 絶滅危惧言語の逆襲
第4章 さまよえる独立国
終章 生きよ、ベラルーシ
ヨーロッパの中心にありながら、ひとり民族主義を真っ向から否定する国ベラルーシ。史跡は廃墟と化し、偉人を称揚するでもない。この寛容で愛すべき小国について、ナショナリズムの失敗という観点から論じる。