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[BOOKデータベースより]
古代社会に誕生した和歌は、なぜ時代を超えて生き続けることができたのか。古代和歌から中世和歌への飛躍こそが、文学としての永続性を決定づけたのではないか。中世という時代において、はたして和歌に何が起こったのか。歌人たちの創作の営みを通して、中世和歌の詩的達成を考究し続けてきた著者の長年の論考を集成する。
第1編 古代和歌における中世―風景と主体(曽禰好忠の和歌表現;和泉式部の歌の方法 ほか)
[日販商品データベースより]第2編 中世和歌の方法的始発―縁語的思考と演技(源俊頼の方法と『俊頼髄脳』;西行の「ことばのよせ」 ほか)
第3編 中世和歌の形成―藤原俊成と藤原定家(千載集の羇旅歌;藤原俊成の縁語的思考 ほか)
第4編 中世和歌の展開―歌人と創作意識(源実朝と音;源実朝と『万葉集』 ほか)
本居宣長と『新古今集』―近世からの照射
古代に誕生した和歌は、なぜ時代を超えて生き続けることができたのか。古代和歌の諸特性を継承しつつ、中世の歌人たちが固有の表現を生み出し、多彩な詩的達成を獲得していく様相を描く。