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[BOOKデータベースより]
一九五八年、北九州筑豊の地で、職場や地域のサークル運動に大きな影響を与えた『サークル村』が刊行された。谷川雁や森崎和江と共に、この雑誌の中心となったのは、「筑豊文庫」と名付けた自宅を拠点に活動した上野英信(一九二三〜八七)であった。その一人息子である著者が、戦後を代表する記録作家であった英信と彼を支えた母・晴子の思い出、さらには著者の幼い頃からの回想を交えて、筑豊とそこに住む人々を描いた珠玉のエッセイ集。英信の葬儀の時、大量の本を入れたために大変な火葬になった表題作など二七篇を収録。
1 父母との日々(八月の花;鎮めの机;母の味噌汁―筑豊文庫のお品書き;鬼ヶ坂挽歌 ほか)
2 ボタ山の地で(ヤマの匠のビフォー・アフター;消えない輝点;硫安のステージ;やんでぬー ほか)