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- マツダ 心を燃やす逆転の経営
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- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784296100897
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[BOOKデータベースより]
マツダのクルマはどうしてこんなに見た目が似ているのか「金太郎飴?それで大いにけっこうです」
[日販商品データベースより]「オールニューで拡大」の罠 マツダは泥沼へ「売れないクルマを一生懸命造るのは空しい」
“マツダ地獄”の中でつかんだ逆転のヒント「オデッセイのライバル車を出せるはずだったのに」
フォードの支配下で見つめ直したモノ造り「シミュレーション、作れば使える…わけじゃない」
社運を賭けた「アテンザ」で勝ちパターンを見出す「最高で超一流、最低でも一流だ!」
マツダの未来がフォードの中に見えない「一見順風満帆だけど、マツダの明日はどっちだ?」
「理想のエンジン」に火は付くか?―「金井さん、何を言っているのかわかりません」
マツダ暴走?フォードから引き出した「黙認」―「わかった、一丁目一番地を動かそう」
リーマンショック襲来す―「このままやるべきです。なぜなら、これ以上の良案はないから」
マツダは顧客も熱く燃やす―「まだまだです。だってたった7年ですよ」
モノ造り革新を支えた「当たり前」をやる勇気―「失敗のたびに1つずつ賢くなればいいんです」
藤原清志副社長に聞く革新の舞台裏―「高い目標を掲げる覚悟はあるか?」
エピローグ―「人間は利己的で、そしてええ格好しいなんよ」
「今にみちょれ」。
「失われた20年」と呼ばれるバブル崩壊後の日本経済の苦境。
1990年代後半のマツダはまさにその"地獄"の中にあった。
業績は低迷、リストラで社員を失い、外資の米フォード・モーターに経営権を握られ、ブランドイメージは地に墜ちていた。
だが、マツダの技術者たちは諦めていなかった。
自分たちが造りたい「理想のクルマ」を造る。
シェアを追うのではなく、世界の2%のユーザーに深く愛される商品で復活を図ろう。
2005年に社内チーム「CFT6」が立案したプランは、やがて「モノ造り革新」として、マツダの仕事のやり方の
「全取っ換え」につながり、エンジンを中核とする「SKYACTIVテクノロジー」や「魂動デザイン」として結実する。
モノ造り革新には、様々な壁が立ちはだかった。
フォード傘下での悪戦苦闘、リーマンショックの襲来……。
「世界最高のエンジンを全力で開発する」という方針に対しても、ハイブリッド車やEV(電気自動車)が
脚光を浴びる中、「マツダはカネがないから、内燃機関をやるしかない」ともささやかれた。
しかし、2012年からマツダが投入した新世代のクルマたちはヒットが相次ぎ、
デザイン、技術とも数々の賞を受賞。世界的に販売が拡大する。
フォードの支配下からも脱し、トヨタ自動車とは相互出資する形で提携し、対等なパートナーとして認められるようになった。
日本経済が閉塞感に苦しんだ20年間に、この「逆転劇」を起こせた原動力は、
マツダで働く人々の心を燃え上がらせ続けた「モノ造り革新」にある。
その仕掛人にして立役者の金井誠太氏(元会長、現相談役)に、2年半にわたり10回以上インタビューを敢行。
モノ造り革新のすべてを語ってもらった。