- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- たとえ朝が来ても
-
ブラディ・ドール 12
ハルキ文庫 き3ー34
- 価格
- 682円(本体620円+税)
- 発行年月
- 2018年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784758441834
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- 北区の太
-
これぞハードボイルド
面白かった。損得ではなく己の信念に基づき行動する男たち。それは非常に不器用で、はたからは愚かにしか見えない。今では絶滅危惧種、否、絶滅してしまったかもしれない、こうした男たちを描いた物語。「ブラディ・ドール」と称されるシリーズものらしいが、そうとは知らず読み始めた。今回の登場人物の中には過去のシリーズの登場人物もいると思うので、そちらを先に読んでおけば物語にもう少し奥行きを与えたかもしれないが、当然のことながら、単発ものとしても十分に楽しめる。読み終えた後、タイトルの意味の想いを馳せると、胸に迫るものがある。他のシリーズ作品も読んで見よう。しかし、作者はハードボイルドを書かせたら、当代随一では。勿論、中国を舞台にした歴史ものも素晴らしいが。
[BOOKデータベースより]
かつての仕事仲間であった山崎進一が忽然と姿を消した。波崎了は自分を裏切り行方をくらませた山崎を追っているうちに、この街にある「ムーン・トラベル」というツアー会社に、山崎の妻が勤めている事を突き止める。そこで「ソルティ」と呼ばれる危険な匂いがする若月真一郎と出会った―。一度は友人とさえ信じた山崎がなぜ裏切ったのか真相を確かめる。その為なら死をも恐れない。自分の信念だけで動く波崎を中心に、周囲を巻き込んだ抗争がはじまった。