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[BOOKデータベースより]
“カーニバル論”“ポリフォニー論”などで著名なロシアの思想家ミハイル・バフチンは、近年カルチュラル・スタディーズや教育学など、さまざまな場面で大きな影響を及ぼしている。本書は、“対話”と“民衆の笑い”をキーワードとして、バフチンの全体像をコンパクトに描き出す。今回、ソ連邦崩壊後に判明した伝記的新事実を増補、またバフチンをめぐる議論の現況を批判的に概観する終章を付加する。現在その重要性がますます高まる思想家のアクチュアリティをとらえた先駆的業績の増補新版。
1 初期バフチン
2 生成の場の記号学(論争の時代;社会学的詩学とは何か;社会的関係のなかで生成する人間 ほか)
3 “サークル”の消滅と後期バフチン(ヴォロシノフとメドヴェジェフ;一九三〇年代以降のバフチン)
4 解放の笑い(小説の言葉;民衆の笑い;グロテスク・リアリズム ほか)
5 未完のバフチン