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- 光の曼陀羅日本文学論
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- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2016年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062903080
[BOOKデータベースより]
埴谷雄高、稲垣足穂、南方熊楠、江戸川乱歩、中井英夫ら、「死者たちのための文学」を紡ぐ表現者の連なりを描き出す第一部「宇宙的なるものの系譜」。折口信夫の謎めく作品『死者の書』と関連資料を綿密に読み込み、物語の核心と新たな折口像を刺戟的に呈示する第二部「光の曼陀羅」。『死者の書』を起点に、特異な文学者の稜線を照射する気宇壮大な評論集。大江健三郎賞、伊藤整文学賞受賞。
1 宇宙的なるものの系譜(宇宙的なるものの系譜―埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳;耆那大雄をめぐって―埴谷雄高『死霊』論;鏡を通り抜けて―江戸川乱歩『陰獣』論;未来の記憶―稲垣足穂『弥勒』論;A感覚的レオナルド―南方熊楠と稲垣足穂;野生のエクリチュール―南方熊楠とアンドレ・ブルトン;混沌たる大楽―南方熊楠の宇宙論;不可能な薔薇―中井英夫『虚無への供物』論;閉じられた部屋のなかで―密室論)
2 光の曼陀羅(『死者の書』の謎を解く;光の曼陀羅―『初稿・死者の書』解説;折口信夫新発見資料;虚空の曼陀羅―折口信夫新発見資料解説;身毒丸変幻―折口信夫の「同性愛」;ユリシーズの帰還―折口信夫とアジア的世界;神と獣の間で―透谷、泡鳴、迢空;青い時間―折口信夫の戦後)
埴谷雄高、稲垣足穂、南方熊楠、江戸川乱歩、中井英夫ら、「死者たちのための文学」を紡ぐ表現者の連なりを描き出す第一部「宇宙的なるものの系譜」。折口信夫の謎めく作品『死者の書』と関連資料を綿密に読み込み、物語の核心と新たな折口像を刺戟的に呈示する第二部「光の曼陀羅」。『死者の書』を起点に、特異な文学者の稜線を照射する気宇壮大な評論集。大江健三郎賞、伊藤整文学賞受賞。
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折口信夫の謎めく作品『死者の書』を軸に浮かび上がる、日本近代文学の系譜、「光の曼荼羅」。埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳、南方熊楠、中井英夫――特異な表現者を繋ぐ文学の稜線を照らし出す、刺激的論考。2009年、第3回大江健三郎賞、第20回伊藤整文学賞受賞。