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[BOOKデータベースより]
ボケてゆく母、解放されてゆく私。母離れしたつもりの男、介護に直面。自己の生育歴をもとに、男子の育ちと時代を問い直す心理エッセイ。
優しいママとダメ息子
母の日記
家族のエロス
わが町、東京
象を欲しがった少女
ほめられたい、もっと!
あなたがわたしに着せたもの
少年よ、拳を握れ
受験生ブルース
アニメソングが聞こえる場所
おふくろの味、妻の味
ニュータウン、夏
ぼくのおじさん
せめては新しき背広をきて
母を生かす、父も生かす
認知症で、寝たきりになった母を前に自分に問う。「自分は、なぜ今の自分になったのか?」。人生の節目で誰もがふと感じるこんな疑問に、精神科医が自らの生育歴をもとに分け入る。母と息子の関係、介護をめぐる精神的葛藤、育った街、時代背景や当時の文化など、幅広いテーマに思いを巡らせつつ展開される、異色の心理エッセイ。母の病状の進行と逆行するように思い返される家族の記憶、かつての母の姿。問いの答えは?
認知症になった母を目の当たりにして、改めて実感する「母の私に対する影響力」。
そして私は、すべての男は決して母離れできない存在なのだと再認識する。
「自分は、なぜ今の自分になったのか?」
人生の節目で誰もがふと感じるこんな疑問に、精神科医が自らの生育歴をもとに分け入る。母と息子の関係、介護をめぐる精神的葛藤、育った街、時代背景や当時の文化など、幅広いテーマに思いを巡らせつつ展開される、異色の心理エッセイ。
<装幀・挿絵 南伸坊>
【著者紹介】
●山登敬之(やまと・ひろゆき)
東京えびすさまクリニック院長。1957年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程医学研究科修了、医学博士、精神科医。専門は児童青年期の精神保健。国立小児病院精神科、かわいクリニックなどに勤務の後、2004年に現在のクリニックを開設。主な著書に『拒食症と過食症』(講談社現代新書)、『新版 子どもの精神科』(ちくま文庫)、『パパの色鉛筆』(日本評論社)などがある。
男はみなマザコンである。完全介護となった母親と自分自身をサンプルに、精神科医が改めて「母子関係」を分析する、異色のエッセイ。 認知症になった母を目の当たりにして、改めて実感する「母の私に対する影響力」。
そして私は、すべての男は決して母離れできない存在なのだと再認識する。
「自分は、なぜ今の自分になったのか?」
人生の節目で誰もがふと感じるこんな疑問に、精神科医が自らの生育歴をもとに分け入る。母と息子の関係、介護をめぐる精神的葛藤、育った街、時代背景や当時の文化など、幅広