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- ヒロシマ消えたかぞく
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- 価格
- 1,815円(本体1,650円+税)
- 発行年月
- 2019年07月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784591163139
[日販商品データベースより]
原爆投下前、戦争中であっても、広島の町には笑顔にあふれた家族の日々の暮らしがありました。散髪屋さんである鈴木六郎さん一家の6人家族も、少しの不安はあったかもしれませんが、毎日笑顔で楽しくくらしていました。お父さんの鈴木六郎さんは、カメラが趣味。たくさんの家族写真を撮りためていました。
あの日。1945年8月6日。
一発の原子爆弾がヒロシマのまちに落ちました。
六郎さん一家は全滅しました。
長男の英昭くん(12歳)と長女公子ちゃん(9歳)は、通っていた小学校で被爆。英昭くんは公子ちゃんをおんぶして、治療所があった御幸橋まで逃げました。衰弱した公子ちゃんを「あとで迎えに来るからね」と治療所にあずけ、英昭くんは親戚の家へ避難しましたが、高熱を出し、数日後に亡くなります。公子ちゃんの行方はわからなくなりました。次男まもるくん(3歳)と次女昭子ちゃん(1歳)は、六郎さんの散髪屋さんの焼け跡から白骨で見つかりました。お父さんの六郎さん(43歳)は、救護所でなくなりました。救護所の名簿には「重傷後死亡」と記録されていました。家族がみんな亡くなってしまったことを知ったお母さんのフジエさん(33歳)は、井戸に身を投げて亡くなりました。
たった1発の原爆が、六郎さん一家を消し去ってしまいました。
この本を開くことで、原爆の残酷さ、戦争のむごさを、読む人の身に引き寄せて考えるきっかけとなったら、という願いを込めてつくりました。また、愛情あふれるすばらしい家族写真の数々から、幸せにくらす人間の何気ない日常こそが大事であることに気づかされます。それは、幸せな平和を作っていくのは、私たち自身であると訴えかけているようにも思えます。
家族で平和を考えるために、最適の写真絵本です。
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あまりにも悲しいアルバムです。
生き生きとして、写真の中で幸せを語っている家族が、原爆で亡くなってしまったのです。
幸せと絶望を突きつけられて、冷静な感想は持てません。
一瞬にして消えた家族、絶望して命を絶った母親、妹を背負って懸命に逃げようとした長男。
それぞれに原爆にねじ伏せられた一生でした。
親戚に預けられて遺された写真たちは饒舌です。
当たり前の生活を返せ!!!
何が家族を消滅させたのでしょう。
この事を考えるのは、今を生きている人たちでしょう。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】