[BOOKデータベースより]
世界の戦場を目の当たりにしてきたカメラマン、高橋邦典が見たものは、すさまじい破壊のあとと、はてしなくひろがる悲しみの大地だった。
東松島市
仙台市宮城野区
石巻市門脇小学校
石巻市内アイトピア通り商店街
石巻市門脇町
牡鹿郡女川町
気仙沼市
気仙沼市大浦付近
気仙沼市
南三陸町志津川
南三陸町志津川病院
仙台市若林区
仙台市宮城野区
石巻市門脇町
牡鹿郡女川町
前触れもなく突然襲った地震と津波は、家族や家を奪っていった。仙台市生まれの戦場カメラマンが、言葉を失うほど破壊された故郷の姿と、しかしそこで生き抜こうとする人々を、カメラと言葉に刻んだ1冊。
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「あの日」はいつの間にか、「あの頃」に変わり、「あの時代」に変わっていくのだろうか。
悲しみは乗り越えていかなければいけないけれど、「あの日」のことはいつまでたっても「あの日」のままだ。
この本は児童向けに作られている。
そして、大人よりも子どもたちに語り継いでほしいと語られている。
写真に登場するのは、家族を失い残された「家族」だ。
背景の廃墟ともに、まだ虚脱感を持った「家族」たちだ。
写真に登場する人たちにとって「あの日」はいつまでたっても「あの日」のままだろう。
意図してかカラー写真は無表情に「あの日」を写し、モノクロ写真はカラーでは表現できない精神的な「あの日」を切り取っている。
戦地をめぐりながら、平和を子どもたちに伝えようとする高橋邦典さんならではの作品。
この本はドキュメンタリーではなく、残された人々の表情を真摯に受け止めようとした高橋さんのメッセージである。(ヒラP21さん 50代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】