
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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hamachobi
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もったいないなぁ。
最近、Amazonのレビュアーに対して、挑発的な態度を取ったりして、アンチカツマーに牙を向いた感じの著者の最新作。書いてあることは頷けるところもあるし、読みやすい本だけど、これじゃまた叩かれそう。
「まじめ」って言葉の使い方にはとても違和感がある。アイヒマンが「まじめ」だったからユダヤ人の虐殺があったとか、東日本大震災で先生が「まじめ」だったから子どもたちが逃げ遅れたっていうのはどうなんだろう?もちろん、著者は、「まじめ」という言葉を、権威のある者の言葉を信じて疑わずに従う人、自分で考えて自分で責任ある行動を取れない人」ていうような意味で使ってるので、注意が必要だし、何だか当てはまる事例も世の中たくさんあると思うが、ちょっと言葉の用法に無理がある感じは否めない。きちんと、最初に定義すべきだと思う。
自分の職場でも、上の言うことには盲目的に従う人はたくさんいるので、そういうことの弊害はよく分かる。というか、ウチの業界は日本でも典型的な「まじめな」職員が多い。なので言いたいことは分かるし、もう少し丁寧に論じていけばいいんだけど、筆が滑ったのか、彼女を嫌う人々、アンチカツマーを「「まじめに仕事している割には成果が出ていない人」という事実」(P.29)と評している。これは言い過ぎでは?よほど頭に来ているんだろうけど、かえって挑発しているようにしか読めないし、「事実」なんて言い切ってしまうのも、「どうやって確かめたの?」って感じ。
もったいないなぁ。私は決してアンチカツマーではないし、彼女の意見に賛同するところもあるけど、こんな感情的な対応しなくてもいいのにって思う。大人気ない。この本も決して全面的に賛同するわけではないけど、ちゃんと読めば、示唆に富むところもあるんだけど...本当、もったいない。
[BOOKデータベースより]
「まじめの罠」とは、何かに対してまじめに努力した結果、自分や社会を悪い方向に導いてしまうリスクを指す。そして、いま、日本社会全体がこの罠にハマっていると考えると、いろいろな謎を解くことができる。あなたは、この罠にハマっていませんか?「究極の優等生」として悩みながら働いてきた著者が綴る、「脱・まじめ」の上手な方法と、そのご利益。
第1章 「まじめの罠」とは何か、そして、なぜ「まじめの罠」はあなたにとって危険なのか(「まじめの罠」とは何か;「まじめに生きる人生」は「幸せな人生」か?)
[日販商品データベースより]第2章 あなたが「まじめの罠」にハマってしまうメカニズムを理解しよう(「まじめの罠」を生む外部要因―日本社会式エコシステムの存在;「まじめの罠」を生む内部要因―「まじめ」に特化したことによる大局観不足)
第3章 「まじめの罠」の害毒(「まじめの罠」が当事者に与える害毒;「まじめの罠」が社会に与える害毒)
第4章 「まじめの罠」に対する処方箋(失敗を恐れるな;問題設定そのものを疑え ほか)
何かに対してまじめに努力した結果、自分や社会を悪い方向に導いてしまうリスク「まじめの罠」。「究極の優等生」として悩みながら働いてきた著者が綴る、「脱・まじめ」の上手な方法と、そのご利益。