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夕霧
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前へ、進む勇気。
格好いいと、素直に思った。命を賭けて戦う、これこそまさに「男」。でも、そうさせたのはほかの誰でも無い、私たち自身だ。東日本大震災をきっかけに、多くのことが問題になった。自衛隊のあり方、原発の是非、危機管理能力の有無、そして私たち自身のあり方。この本はまさにそれを問題提起し、現場で生きる人々の活動を克明にしている。それが正しいかどうかなんて、誰にもわからなかった。けれど、それでも、前へ進むしか無い。前へ進まなければ、命は救えないし、救える命があるならば救おうと思うのが、彼らだからだ。だから、彼らは前へ進んだ。こんなにも、彼らの活動を刻んだ本があっただろうか。たとえば、啓開作業に携わった人々。彼らの活動をいったい、どれだけの人が知っているのだろう。
自分たちが今、生きているという事実。
それを、思い出してほしい。
彼らが居たからこそ生きていられるのかもしれないと、思ってほしい。
命をかけて、前へ進み続けた人々のことを、忘れないでほしい。
[BOOKデータベースより]
放射線が降り注ぐ中、暑さで曇ったゴーグルとマスクを投げ捨て、原発への放水を成し遂げた自衛隊員がいた。ある隊員は「死ぬなら自分のような独身者が」と原発行きを志願した―。国交省・東北地方整備局の決死部隊は、被災地を目指す救助隊のため、ガレキと遺体で埋まる基幹道路と格闘し続けた。警視庁機動隊、ハイパーレスキュー隊、災害派遣医療チーム(DMAT)…未曾有の危機に命をかけて対峙した、名もなき戦士たちの知られざる記録。
第1章 福島第一原発、戦士たちの知られざる戦争
[日販商品データベースより]第2章 道路を啓け!未曾有の津波被害と戦った猛者たち
第3章 省庁の壁を越え、命を救った勇者たち
東日本大震災に対し、誇りと使命感に燃えた多くの日本人がいた…。原発と戦った自衛隊はじめ、被災した道路をいち早く復旧させた国土交通省の特殊部隊「啓開チーム」など、極秘資料と証言で再現する壮絶なドラマ。