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hamachobi
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花村萬月の新連載あり
文庫判の月刊の文芸誌。最近は俳優や女優を表紙にしているけど、今回は吉高由里子。インタビューもあり。もう、あんまり言わないけど、この雑誌にはこういった特集は不要だと思う。と文句は言いつつも、今回も結構レベルは高い。
まずは、花村萬月の新連載が始まった。タイトルは「弾正星」。戦国時代を舞台にして、後の松永弾正、松永久秀を主人公にした歴史小説。初回の出だしは上々。分量はそれほどないが、引きこまれるような導入部分だった。これからに期待。
それから、創刊以来連載が続いている飯嶋和一の「狗賓童子の島」もいい。巻末の編集雑記を読むと最終回が近いということ。この連載を目当てにこの文芸誌を読んでいたと言っても過言ではないが、どう決着を付けるのか、こちらも非常に楽しみだ。
笹本稜平の「遺産」も小路幸也の「オールディ−ズ・ロマンス」もいいけど、最近のお気に入りは嶽本野ばらの「破産」。全然、展開が読めないけど、面白い。
[日販商品データベースより]
ベストセラーの素がつまったシリーズ第32弾。場所をとらずにどこでも読める文庫サイズの小説誌。映画「僕等がいた」のヒロイン吉高由里子の独占インタビューを掲載。その他、花村萬月、五條瑛らが登場。