- 羆撃ち
-
- 価格
- 702円（本体638円＋税）
- 発行年月
- 2012年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094086911
[BOOKデータベースより]
北海道の大地で一人羆を追う孤高のハンターと比類無き才能を持つ猟犬フチとの迫力と感動に満ちたノンフィクション。大学を卒業後、就職せずに狩猟のみで生きていくことを決意した著者。猟銃と僅かな装備だけを手に山を駆け巡る生活の中で体感した自然の驚異と現実を瑞々しい感性で描く。
序章 信じられぬ出来事
１章 若きハンターの誕生
２章 闇からの気配
３章 襲撃された牛舎
４章 火の女神フチ
５章 五感の覚醒
６章 アメリカ武者修業
７章 山の魔物との遭遇
８章 永遠の別れ
羆ハンターと美しき猟犬の熱い絆の物語
日本で唯一の羆ハンターと美しき猟犬との熱い絆の物語。日経新聞、北海道新聞、週刊文春、NHKほか多数で取り上げられ、大絶賛されたノンフィクションがついに文庫化！「涙でページがめくれない」との声が多数！著者の久保俊治氏は北海道で羆のみを追う日本で唯一のハンター。相棒の北海道犬「フチ」との出会いから、リアリティに充ち満ちた狩猟、アメリカ留学、帰国、そして再びの猟生活を類い希なる表現力で描く。椎名誠氏は「男が野生の風になる瞬間を知った。その研ぎ澄まされた感性に羨望する」とコメントを寄せている。
「フチが私の顔を見る。その目が輝いている。行け、呟くように頷く。藪に走り込み、あっという間に姿が見えなくなった」
「下枝の張った太いエゾマツの下で、雨を避けてビバークする。たき火のかたわらで、飯盒のメシを分け合って食べる。砂糖湯を飲みながら、私の膝に顎をもたせかけているフチの頭を撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めるフチの顔をみながら、またとない相棒を得たという思いがフツフツと湧いてくる」（共に本書より）。
北の果ての大地で相棒のフチと羆に立ち向かう孤高のハンターの感動の物語は誰の心をも打つ。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 錆喰いビスコ １０
-
価格：1,089円（本体990円＋税）
【2025年01月発売】
- 錆喰いビスコ ９
-
価格：792円（本体720円＋税）
【2023年08月発売】
- 芥川竜之介紀行文集
-
価格：935円（本体850円＋税）
【2017年08月発売】
- 〈書くこと〉の一九世紀明治
-
価格：11,000円（本体10,000円＋税）
【2023年08月発売】
ユーザーレビュー （2件、平均スコア：5）
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
ほんらぶキャンペーン
-
「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【きっかけの1冊】 北海道のとある羆猟師の自伝で、猟師という仕事に興味をもつきっかけになった本。初著作とは思えない描写と読みやすい文章で一気に引き込まれます。この著者の事を掘っていったら80年代に北海道テレビで放送されていた「大草原の少女みゆきちゃん」という番組に辿り着きました。北海道の山奥で暮らす6歳の少女のドキュメンタリー。そのみゆきちゃんの親が本書の著者でした。このドキュメンタリーも純真な少女に心打たれます。
-
ＨｏｎｙａＣｌｕｂ．ｃｏｍアンケート
-
「日本列島 本の旅」レビューコメント
北海道の人里離れた山中で，猟銃と愛犬フチとともに羆を追う作者のノンフィクション作品です。作者とフチの間に少しずつ育まれていく信頼関係，作者の羆に対する想い，そして悲しいフチとの別れ。感情的になっていない分，いろんなことを考えさせてくれます。自分自身もフチとともに山中で羆を追っている気分になります。(文庫本の虫／男性／４０代)
のマークが目印です。
