
- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 高次脳機能障害Q&A 症候編
-
新興医学出版社
河村満
- 価格
- 4,620円(本体4,200円+税)
- 発行年月
- 2011年10月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784880027234

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
発達と脳
-
岩田誠
河村満
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2010年04月発売】
-
記憶障害の診かた
-
河村満
石原健司
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2025年05月発売】
-
バナナ・レディ
-
アンドルー・カーティス
河村満
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2010年05月発売】
-
心脳問題
-
山本貴光
吉川浩満
価格:2,310円(本体2,100円+税)
【2004年06月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

[BOOKデータベースより]
症候編(「記憶」「記憶障害」の分類をわかりやすく教えてください。また、どのような病気が「記憶障害」の原因になるのでしょうか。;私の叔父は85歳ですが、戦争体験を生き生きと語り、とても認知症とは思えませんが、Alzheimer病と診断されています。認知症の症候診断はどのようになされるのですか。;Acute dementiaの概念を教えてください。;認知症の精神症状と行動障害の違いについて説明してください。 ほか)
[日販商品データベースより]治療・介護編(皮質下血管性認知症の治療について最近の知見を教えてください。;Alzheimer病の治療薬について教えてください。;認知症の食行動異常にはどのようなものがあるのでしょうか。介護についても教えてください。;行動障害を持つ家族にどのように接したらよいか教えてください。 ほか)
この本は元々,新興医学出版社から出版されている雑誌Modern Physicianの創刊30年記念特大号(2010年1月)の企画を基に製作されました.雑誌特集の時の倍にQuestionを増やし,執筆者はおよそ80人にも上ります.
Questionに対するAnswerは,3つに分けることにしました.すなわち,1)知っておきたい基本知識,2)少し詳しく,そして3)じっくり学ぶ・文献です.急いで項目についての知識を得たい時には1)だけ読めば十分です.1)〜3)まで読みとおしても,それほど時間はかかりません.内容は高次脳機能理解のための,基礎知識・症候・トッピクスの3つの部分に分け,基礎知識とトピックスを「基礎編」,症候を「症候編」として2巻に分けました.執筆をお願いした先生方は,医学部名誉教授の大先生から私の教室の大学院生まで幅が広く,バックグラウンドも神経内科,精神神経科,リハビリテーション科の医師だけでなく,ST・OT・PTや心理の立場の先生方も多く,多彩です.しかし,これらの先生方は皆,共通して「日本神経心理学会」や「日本高次脳機能障害学会」でご活躍なさっている方々です.執筆者の専門性を第1に重視して,テーマを選択いたしましたので,どの項目もわかりやすく書けていると思います.
ところで,Jacksonの失語に関する最初の論文をご存知でしょうか.彼が故郷のヨークからロンドンに出てきて神経疾患患者の診療に従事して3年目の1864年に若干29歳でまとめた論文です.この論文は「London Hospitalの内科および外科スタッフによる臨床講義と報告 第1巻」に載っており,「言葉の喪失(Loss of speech).それと心臓弁膜疾患,右片麻痺との関連--嗅覚欠損--ヒョレアにおける言葉の欠損--てんかんにおける動脈支配領域」という長ったらしい題名が付いています.この本は私がもっとも大切にしている蔵書の1つです.この論文には34例の失語症例の病歴と考察が書かれています.随所にBrocaが引用され,彼に対する敬意が示されていてほほえましいぐらいです.このことはあまり知られていない話です.むしろ,Jacksonは後に徐々にBrocaに対して批判的になり,彼独特の失語理論を生み出していったことのほうがずーっと有名です.
この本は,Q & Aという形式を取っており,読むのが大変にならないように工夫しましたが,内容は実は重厚です.とくに若い,まだ初心者の読者には,最初から全体を通して読むことをお勧めします.そうすると,脳の高次脳機能についての全貌を知ることができるはずです.この本に書かれていることを参考にして経験を積み,JacksonがBroca理論と葛藤したように,この本に書かれている事実を確認し,さらに乗り越えていただくことを期待したいと思います.
2011年8月 昭和大学神経内科 河村 満
(序文より抜粋)